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部屋の奥に移動をすると、茶色い木製のドアを開ける。そのドアの先には二階に上がる階段があった。その階段を上ると更に茶色い扉があり、その扉を開けると広々としたリビングが現れた。
「凄い……下のカフェの広さがそのままリビングになった感じだ!」
伊織はリビングに入り周囲を見渡した。すると奥の壁にテレビはあり、その前には四人掛けのソファーが置かれている。手前には食卓と水回りの台所が設置されていた。
「もうすぐ孫娘が帰ってくるから、今はお前の部屋に案内をするからそこで整理をしているといい」
「ありがとうございます。 改めて、これからよろしくお願いします」
「ああ。 期限は決めてないから、いつまでもいるといいさ」
「あ、ありがとうございます!」
伊織はいつまでもいていいと言われて、涙を流しそうになった。しかし伊織は涙を我慢して、三階に用意をされていた自室に移動をした。
「さ、この部屋がお前の部屋だ。 好きに使ってくれて構わないからな」
「ありがとうございます!」
伊織は頭を下げて言うと、哲雄はそのまま下に降りていく。伊織は哲雄の姿が見えなくなると、自室と言われた白い扉を開けて部屋の中に入る。
自室に入ると伊織の目にはベットと机の他にテレビとタンスが一つずつ置かれている十畳程の大きさがある一人部屋であった。
「思ったより広い! これはいい部屋だ!」
伊織は部屋を見渡して、どのような部屋にしようと考え始めようとした。しかし、今はバックに入れている私物の整理をしなければと思い出した。
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