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伊織は自身の胸まである大きさの木目模様が印象的なタンスに、バックに入れてあるシャツや下着を詰めていく。
「ここでの生活が始まったか。 楽しいことばかりだといいな……」
伊織は高校生活のことや、アルバイトなどもしてみたいと思いながら荷物の整理をしていく。タンスに衣類を詰め終わると、ベットの奥にある窓を開けた。
「窓を開けると、近場の住宅街の景色がよく見えるな。 それにカフェの入り口側だから、下を見るとカフェに入る人が見える」
伊織はカフェにちらほら人が入店していることや、中調布の住宅街が見えることに喜んでいた。
「都会って凄いな、前までいたところとは違いすぎる」
伊織は神奈川の奥地に今まで住んでいたので、都会との風景の違いに心躍っていた。近場に何でも揃っていることや、駅まですぐ到着することが嬉しかった。
「この場所で心機一転楽しく過ごしていくぞ!」
伊織がそう決心すると、鞄の中に入れていたあの時にもらった白い箱が淡い光を放っていた。そのことを伊織は見ていないので光ったことには気が付いていなかった。
伊織はこれから運命が動き出すことにはまだ気が付いておらず、自身の運命を切り開くために多くの人と協力をしていく。人を助け、人に助けられる大切さを感じていくこととなる。
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