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「客も減ってきたし、そろそろあいつも帰ってくるだろう。 もう十八時だしそこにあるテレビでも見ながら残りものだがこのオムライスでも食べな」
哲雄は余った材料で作っていたオムライスを伊織に渡し、カウンターに座って左奥にあるテレビでも見ながら食べろと言った。
「ありがとうございます。 いただきます!」
伊織はいただきますと言い、一口食べた。
「お、美味しい……口の中で溶けあってハーモニーを奏でている……」
「グルメリポーターみたいなこと言うなよ。 照れるじゃねぇか」
「いえ、本当に美味しいです! 手作りなんて久しぶりです!」
「そうかい。 味わってくれな」
伊織は哲雄と談笑しながら食べていると、店の扉が勢いよく開いた。伊織は扉の方を見ると、そこには制服を着ている女の子が立っていた。
その女の子は茶色がかっている髪色をし、その髪は肩に付く長さをしていた。
顔は目鼻立ちがハッキリとしており、その二重の目元とぷっくりとしている唇を見てとても愛らしい顔をしていると感じていた。身長は伊織よりも小さい百六十センチ程に見えた。そして、制服からも見えるスタイルの良さが女の子の自身にも繋がっているのだと感じていた。
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