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「ん、壱さんもこっち来て…?」
「あ、ダメだ!いっちゃんはこっち来ちゃダメ!」
「んな事言われなくても行かねぇよ」
もうお分かりだと思うが、どうやら沙那ちゃんは酔うとキス魔になるらしい。
これは予想外だがある意味チャンス…!
きっと今怜生くんに合わせたら怜生くんにもキスするよね!
そう思った俺はキスされないように細心の注意をはらいながら、よっこらしょと沙那ちゃんをおんぶして沙那ちゃん達の寝室に運ぶ。
寝室には鍵がかかっていたのでコンコンとノックすると眠そうに目を擦った怜生くんがでてきた。
「なんすか…?」
「ごめん、お酒飲ませすぎちゃった。」
「あ、あぁ…分かりました。」
寝室に入れてもらい、沙那ちゃんをベッドまで運んでおろすとそそくさと失礼した。
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