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「そういうお前は、今週も昼休憩を装ったサボりか?」
プラスチック容器からハーブらしき薬草を一本取り出した青柳さんが、それを鼻にあてて香りを嗅ぎながら、冷たい視線を私に向ける。
「違いますよ。以前も言いましたけど、私が担当しているクリニックは木曜の午後休診のところが多いんです。午前の訪問を終えてから夕方にお約束してる先生のところに行くまで微妙に時間があるけど、会社戻るには中途半端で。それに、ヘタに戻ると面倒なデスクワークを上司に押し付けられちゃうし。ここ、中間地点だからちょうどいいんです。次の営業先に行くまでの時間潰しに」
「そういうのをサボりっていうんだろ」
青柳さんの呆れた声が聞こえてきたような気がしたけど、無視してツナサンドをもしゃもしゃと齧る。
それを食べ終えたあと、もうひとつのタマゴサンドを手に取る前にアイスミルクティーを飲もうとして、ハッとした。
「あ、そっか。ミルクティー、ゲートのおじさんにあげちゃったんだ」
「なんだ、それ」
青柳さんが、ふっと鼻で笑って立ち上がる。
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