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汗を滲ませながら笑うおじさんを見ているうちに、私の手が自然と買い物袋のなかから紙パックのアイスミルクティーを取り出していた。
「これ、どうぞ。差し入れです」
なんの考えもなく差し出したアイスミルクティーのパッケージデザインは、あまりおじさんに似合わない。
こんな甘いの、飲まないかな。差し出しておいたあとで、そう思う。
おじさんはちょっと驚いたように目を見開いたものの、笑顔でアイスミルクティーを受け取ってくれた。
「ありがとう、美織ちゃん。来週、お礼用意しとくよ」
「期待してます」
おじさんに笑顔を返すと、私は青柳さんの元へとキャンパス内を急いだ。
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