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新川君じゃないとダメ
「お、おれでいいの?」
「新川君じゃないと、ダメなの」
その言葉に、おれの心臓は破裂しそうになった。
彼女のセミロングの黒い髪は、近寄れば男を悩殺する芳香がした。
顔立ちは、日本美人の典型と言うべきもので、パッチリとして、男を魅了する幼さが入り混じった瞳に、ぷっくりとした唇。
透き通るような白い肌。
少し、ふっくらとした体つき。
男子に、モテモテなのに。
学年一の秀才なのに。
目立たない、冴えない、運動できないの、サンナイのおれの、どこが良いのだろうか?
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