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「まあ、クラスで飯食いづらかったらいつでも来いよ。『×軍食堂』はそういう場所だからさ」
「サラちゃんやしおりちゃんもそんな感じ？」
ちょっと踏み込んだ話だと思ったけど、私は訊いていた。
「しおりは図書室登校。サラは宗教上の理由でベジタリアン」
言いながら別のフライパンで厚揚げを炒める芹澤。サラちゃんの分だろう。
「あとは他にも――」
途中まで言ったところで、ドアが勢いよく開いた。
「ういーす、芹澤！ 今日のメニューは何だ？ 今日も給食だけじゃ足りなかったぞ！」
「……こんな感じの先輩とか」
入ってきた大柄な先輩に、芹澤はとびきりの苦笑いを向けた。
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