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「そうなのですね…再契約かあ。でも魔導師に戻るのも滅多に無い経験だろうし何か違う事をしてみたいなあ」
「またいらない事を考えて…」
「魔法を使い放題でしょう。それならリシェに魔法だって教えてあげられますし」
「そう言って、あの子に変な事をするんじゃないでしょうね?そうはいきませんよ」
日頃の行いのせいか、あからさまに疑う視線を向けるオーギュ。ロシュはつい飛び上がり「何て事を言い出すんですか!」と抗議した。
「わ、私はリシェを可愛がっているだけです!」
「ああ、はいそうですか」
全く心がこもっていない返事をする。
「あのう…リンデルロームから随分と当たりが強くないですか、オーギュ…?私が何をしたって言うんです…」
しょんぼりするロシュに、オーギュは散々やらかしたくせに覚えていないのかと心の中で毒を吐いた。
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