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冷静になれと自分を落ち着かせ、通常を装いながら「それはそうと」と話題を変える。
「リシェの新しい武器は作っているのですか?」
「んっ?…ああ、はい!次はもっと丈夫なのをお願いしてますよ」
「そうですか。早いですね」
「そりゃあもう…壊れた事にショックを受けてましたし」
「なるべく早めにお願いした方がいいのだろうと思いましたからね。帰った直後に書簡で注文したんですよ。本当は直接お願いした方がいいんでしょうけど…」
現在のロシュの状態を思えば書簡で頼んだほうがいいだろう。
「それならあの子も安心でしょうから、懸命な判断ですよ」
そう言いながらオーギュは、大司聖からロシュの為に作成して貰った薬剤入りの瓶を机の前に置いた。瓶の形はまるで婦人用の香水を思わせるボトルで、中身は透明。肌に良く伸びそうなジェル状になっているらしく、水疱が含まれていた。
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