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何か不思議
私は気づいてしまう。時雨さんが持つ本来のコアを。時雨さんは寂しい人らしい。愛に飢えている。但し単に飢えているのを満たせば良い訳じゃない。高度な会話が出来ることを期待している。私が黙っていたら時雨さんが不思議そうに私の顔を見た。「どうしたの。何かついていたかな」「いえ、そうじゃないです。もし今度何か悩み事があれば私に話して下さい」「ありがとう。気持ちだけ頂くよ」「あ、あの誕生日教えてください」「え、誕生日。誕生日は十月十一日。それが何なの」「今は秘密です」「今度教えてください」「分かりました」こんな会話が出来て嬉しい。ほのぼの時間が短いとはまだ知らない。
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