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彼岸の時期限定
毎年お彼岸の時期限定メニューを作る。
「牛肉と蒟蒻とゴボウの煮物」。祖母からのレシピ。今日は敬老の日。祖母の家の掃除のアルバイトをした。祖母の喜ぶ顔が嬉しい。
煮物を作って味見をした。
「うん。いい味。おばあちゃんに差し入れしよう」私は涼が帰宅する前に祖母への差し入れの支度をした。久しぶりに祖母の家に上がると
変わらずにある炬燵に落ち着きを感じる。
「こんにちは。牛肉とゴボウと蒟蒻の煮物作りました。ほんの少しだけどどうぞお召し上がりください」そう言うと「あら、ありがとう。早速食べるわ」と微笑んだ。すっかり歳をとって老いを感じるなと思う。「元気そうで良かった。ゆっくり食べてね。じゃ帰ります」さっさと帰った。一足違いで涼が帰宅していた。
「あれ、どこ行っていたの。なんか美味しそうな匂いがする。食べたいな」と優しい声で言われた。「ちょっと祖母の家に行ったの。今日敬老の日だから。さ、食べよう」器に料理をよそった。「お、美味しそう。頂きます」「どうぞ」「美味しい。ありがとう」「良かった」
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