実は僕らは

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実は僕らは

異母兄弟。僕の師匠の時雨さんは母親違いの兄。いつも柔らかい雰囲気。めったに怒ることは無い。だから、ちょっと油断すると僕が悪戯されてしまう。僕が幸を家に招いたとき「いずれ会わせてくれないなら、いけない悪戯しちゃうから」と低音ボイスで囁かれた。囁きながら 触れて僕は体に熱を感じた。「その声良いよね。もっと聴きたい」すぐに逃げたいような、でも心地よさにうっとりする。私は涼と時雨さんは何か関係が有りそうだと思っていた。ちょっとした音に敏感な性質だから、つい聴こえてしまった。意外。なんか良いなと少し思ってしまった。いつか二人と一緒に旅行に行ったら楽しいかしら、と思う。
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