アトリエへ

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アトリエへ

その部屋は広い。絵が沢山ある。 「ちょうど雨降ってるから僕のアトリエで泊まったら。ベッドあるから。意味分かるよね」 私が呆然としていると涼は私を抱き上げてベッドへ連れていった。そして手際よく緩く結んだ。「どういうことですか」 「静かにして。喋らない」 少しずつ触れられていく。 時々離れるらしい。音だけが部屋に響く。 私は恥ずかしさに逃げたいような気持ちになった。「良い雰囲気だな。そろそろ寝ようか。 毛布かける。時々起きたいだろうから緩めてあげる。お休み」
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