なんだったん

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なんだったん

不思議だったけど、凄く優しい。今日の出来事を思い出すだけで嬉しくなる。朝は「おはよう。お目覚めいかがですか。朝食出来てます。今日は出勤だったりしませんか。もし時間があればお詫びをかねて散歩しませんか」 昼はお洒落風なカフェでランチ。 夜は手作りメニュー。至れり尽くせり。 私がにやけていたら「なんか不気味です。まぁ 僕としてはラッキーです。表情が豊かだ。さて 単刀直入に言います。半年間、偽フィアンセとして付き合ってください。サポートします。偽が本当になれば良い話だから。それに調べたところ貴女は生活に困ってますね。お助けします」私は静かな怒りに包まれた。「やっぱり裏の顔があるのね。凄く親切過ぎて驚いたの。なんで偽なのに付き合わなきゃいけないの」「そのほうが互いの為に都合が良いから。僕は仕事柄色々あるから。この間のことはお詫びします。それに僕がボディーガードになるから幸を困らせることはありません。幸は居るだけで良いんです」「だから私だけ良いのは嫌なの。 私週二日で働いているから、それ以外は夕飯等の家事手伝いは出来る。だから頼ってよ」 「それは有難いです。では、家事代行として賃金をお渡ししましょう。但し秘密です。鍵渡すので大事にしてください」そう言ってちょっとハグをした。
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