第1話 童貞卒業

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健全な高校生だった僕からすると その女は元ヤンのようにみえた。 髪が明るい。 化粧が濃い。 夜ということもあり、車内も暗いので、 顔も可愛く見えた。 たださすがは年上。 めちゃくちゃ質問攻めをしてくる。 会話が途切れない。 あの苦戦したミッション①が いとも簡単に達成できた。 (ミッション①達成) そして1時間ほどドライブを続けたころ、 ドライブに飽きた彼女が、 「ウチにくる?」 と言ってきた。 この急展開に驚きを隠せない僕だったが、 そもそも童貞の僕に何が正解かわからない。 (もう、成り行きにまかせよう) そう思った僕は、 「うん。いく。」 と答えた。 さらに1時間ほどして彼女の家に着いた。 まさかの一軒家だった。
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