第2話 神の試練

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僕は腹をくくった。 これも経験だ。 神様が僕に試練を与えてるんだ。 時間はまだ昼。 彼女と外で食事をするにしてはリスクが高すぎる。 なぜならブスだからだ。 ブスと食事はしたくない。 ではどうやって時間を潰すか…。 無言で悩む僕を横目に彼女が再び切り出した。 「ホテル向かうね。」 (…ん?……はっ!そうだった!) 僕は思い出した。 今日に至るまでの数日でホテルに行く話をしていたことを。 目の前の現実(ブス)のせいで肝心なことを忘れていた。 僕は車内。彼女の車。 童貞卒業したとは言えまだまだ青二才。 このピンチを乗り切る(すべ)を知らない。 …僕はほんとに腹をくくった。
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