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僕は腹をくくった。
これも経験だ。
神様が僕に試練を与えてるんだ。
時間はまだ昼。
彼女と外で食事をするにしてはリスクが高すぎる。
なぜならブスだからだ。
ブスと食事はしたくない。
ではどうやって時間を潰すか…。
無言で悩む僕を横目に彼女が再び切り出した。
「ホテル向かうね。」
(…ん?……はっ!そうだった!)
僕は思い出した。
今日に至るまでの数日でホテルに行く話をしていたことを。
目の前の現実(ブス)のせいで肝心なことを忘れていた。
僕は車内。彼女の車。
童貞卒業したとは言えまだまだ青二才。
このピンチを乗り切る術を知らない。
…僕はほんとに腹をくくった。
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