1.研究材料003(1)

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1.研究材料003(1)

「これも、失敗か.......」 お母さんが辛そうにしてる、私でも何か.......。 「お母さん.......大丈夫? 私に出来ることなにかある?」 「はぁ、大丈夫だ。お前はサンプルAとサンプルBの元に居てくれ」 私、邪魔なんだ.......。 「.......うん、分かった」 お母さんはいつも冷たい。 私が前、サンプルAさんとサンプルBさん.......苦手だっていったら、怒られたし。 「助手.......! 次の工程に入るぞ、準備を始めよう」 「はい、おまかせを」 まだ私、外でてないのに.......。 「バイバイ、お母さん.......」 ずっと、お母さんとジョシュって人は一緒にいる、私も居たいのに.......。ゆううちゅ。 それにお母さんに言われたから、今から苦手な二人のところに行かなきゃダメだよね.......。 私をシッパイサクだからなんとか言ってくるから、嫌なのに。 お母さんは分かってくれない。 でもしょうがない、お母さんが忙しいの知ってるから。 「こんばんは.......お母さんに言われてきました.......」 「ん? 前から言ってるのに分かってないの? お母さんじゃなくて博士と呼びなさいって」 やっぱり、苦手。 いつもうるさい.......。 「はーい.......」 「まぁまぁ、気にせずここに座りなよ」 こっちの人は少しマシな人、でも 命令されて、なんかムカつく。 「はーい.......」 「座らないの?」 「後で」 「そう、ならいいけど」 「いやいやサンプルA、甘いよ、ちゃんと言わないと、3代目の失敗作は馬鹿で使えないって」 「いや、私たちだって.......失敗作じゃない、少し前まで同い歳ぐらいだった訳だし、言い過ぎじゃない?」 あぁ、うるさいなぁ.......。 これだから、ここイヤ、逃げよ。 「うるさいから、私、この部屋の外に居る」 「はっ、せいせいする、さようなら」 「そういうこと言わない、ごめんねサンプルBが、彼女も何かと辛いのよ」 この人は、たまにいいこと言うけど、サンプルBさんを庇うからイヤ。 「サンプルA、あいつに言ってもわかんないよ、サンプルCとかいう、1番遅くに出来たモノなんだから、頭がまだ幼稚(ようち)いよ」 「はぁ.......」 部屋の外に出ても、声きこえる。 イヤだ、な────。 「はっ!! 寝てた!後ろにあの人達いるのに.......見つかったらまた嫌味言われる」 あれそういえば、あとなんか、うーん、なんか忘れてるような.......。 「そうだ! 今日もお母さんからケンサされるんだっけ」 お母さんと話せるタイセツな時間だから、早くしないと、早くしないと。 「お母さん!」 「あれ、お母さん居ない?」 お買い物かな? お窓の外あかるいし、きっとそうだ。 「あれ? 何か机に置いてある.......手紙かなぁ? でも、読めない」 「サンプルC、代わりに読もうか?」 「げげ、居たんだ.......」 「安心してよ、サンプルBは居ないから」 なら、少しはマシかな.......。 ちょっと気になるし、読んでもらおうかな.......。 「えっと、その、ゆるすから、読んでも良いよ」 「うん、分かった、それじゃあ読むね」
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