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解決
次の日、刑事の金村光より、早く来ていた出版社の木田は
「あの刑事は、まだ、来ないのか! 」と珍しく心待にしていた。事件が気になっていたらしい。
すると、事務所のドアが開いた
刑事の金村が「おはよう! お、大仏もいたのか?早いな」と言う。
木田は、大仏と言われてもそれを流して
「で、分かったのですか? 」と聞くと
刑事の金村は
「伊門、確認したら亡くなった山口さんは、前日に元彼と違う店でお茶してたよ。しかし、別に仲は悪くなかったみたいだが? 」と言うと
黙っていた伊門が
「じゃあ、オラノ妄想推理を聞いてくれるか? あくまでも妄想だから、当たってるかわからないけど……自殺した、山口さんは殺された。ハリガネムシ殺人事件みたいな? まず、前日に会っていた元彼氏に時限爆弾となるハリガネムシみたいなのを飲まされる。それは、虫でなくて、薬を、カプセルに入った薬をね。カプセルに、マニキュアの除光液を塗って薬の利き目を時間で設定できるからね。次の日にね。で、ここからが本番で、次の日に、友人と会ったときに、その友人がスマホを取り出して超音波を山口さんに向けるとその、カプセルに入っている薬がようやく利き目をだす、それで、錯乱状態になって、1時間後海へ飛び込んだ! 他の人からみると自殺に見えるだろうね。 以上で妄想推理が終わります。」と長々と説明をした。
それを聞いた金村は、
「まぁ、確かに監視カメラに元彼が、山口さんがトイレに行ったときに、コーヒーに何か入れた感じが映っていたよ。 あと、友人の女性もスマホを見てたよ! でも、それはさ、見るだろ? なぜ、彼女が? 」と聞くが伊門は興味を無くしたのか、黙っていた。
それを聞いた出版社の木田が
「それは、女心だな! その、元彼と友人は付き合っていて、元彼氏が、まだ、山口さんに未練があったので、殺害しようと思った! 彼氏は、多分関係ないな。 」と言って出ていった。
それを見た金村は
「なんだアイツ! 分かった感じで、まぁ、取りあえず確認をとるよ。ありがとうな! 」と出ていった。
伊門は、白いマフラーを触りながら、成田が淹れたコーヒーを飲んだ。
次の日、刑事の金村が来て、山口さんの真実が明らかになった。
友人が、認めたそれも、伊門が妄想推理したのと違っていた。
カプセルを使ったのは本当だった。しかし、恨みでなくて山口さんから頼まれたとそこ理由は、両親に借金があって、自分に保険金を掛けて自殺しようと思っていたが、中々、決断できなくて、友人に頼んで分からないように薬を飲ませて欲しいと! その、薬を飲むと水に入りたくなる副作用があるのでそれを利用したいと、それで、何回も頼まれて、半信半疑で、その薬をカプセルにいれて、山口さんの元彼氏に飲ませてもらった、でも、彼氏はそのことを知らなかった。
友人もまさか、本当に海に飛び込むとは思っていなかった。
「と、言うことだな。まぁ、お前の推理は少しあってたな。 しかし、その、薬をどこで入手したのか? それが疑問だな!まぁ、友人は殺人幇助になるみたいだな! まぁ、手柄は、俺より上に持たせたよ。 解決して良かったのか悪かったのか? まぁ、とにかくこれからも、チョクチョク顔を出すからな」と帰ろうとすると
「出版社の大仏に、宜しくな! 」と言って去っていった。
伊門は、黙ってコーヒーを飲んだ。
成田紅が
「今日も暇ですね。」余計な一言を言ってしまった。
終わり
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