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そんな回り道はあったものの、敏也たちは南西地区では割りと大きな街であるブキ・パントランへとやって来た。
ここでは物資に仕事、娯楽まで、大方のものが手に入るという。生活らしい生活もやっと送れるようになるだろう。期待と不安で胸が高鳴った。
だが、入街するには難があった。異世界からやって来た敏也には身分を示すものがなかった。
そんな敏也に代わって、人型に扮した博雅鬼が入街審査官に体の良い理由を並べ立てて説明をしてくれた。
成人して間もない自分たちは、遠い片田舎から身分登録をするために、このブキ・パントランへとはるばるやってきた。それが無事済めば、ここのギルドで仕事を見つける予定なのだと。
また、片田舎では貨幣が十分に足りておらず、入街税額に相応する物資を持参してきたとして、あのダンジョンで採集した鉱物の一部を納めた。
口から出たデマカセだが、敏也たちの年齢がちょうど見合ったことから、疑いも掛けられることなく入街することができた。
その後、ギルド登録を済ませた敏也たちは、採集した植物や鉱物の一部をお金に換えて、その日の安宿探しに向かった。
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