9867人が本棚に入れています
本棚に追加
パシャ、と聞こえたのはシャッターを切る音。
それにあわせてくぐもった喘ぎ声と、ぎしぎしという軋むベッドの音が混ざり合う。
「っ……あ……っ、んんっ……」
「顔、隠すな」
「やっ……」
無意識に顔の前へ伸ばそうとしていた手を、強引に掴まれてシーツに縫い留められてしまう。
そして彼はまた、シャッターを切った。
「ぅ、あ」
押し殺し損ねた声が唇から漏れ出る。
繰り返される抽挿。私の中を広げては、抜けていく。
水音を響かせながら中を擦られると、こんなにも全身が痺れた。
奥をかすめて、そうして名残惜しげに引き下がる。ただそれを繰り返しているだけなのに、どうして甘い声が止められないのか。
また、パシャリと音がした。
最初のコメントを投稿しよう!