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私のあられもない姿を、乱れた顔を。隠し切れないすべてを彼のカメラが収めていく。
「……も、撮らない、で……っ……」
必死にそう訴えたけれど、返事の代わりにより深く侵入される。
「い……あっ……あっ……」
一度溢れてしまえばもう止まらなかった。
シーツを掴んで、断続的に与えられる快感を受け止める。
(これは、契約、だから)
ひと突きされるたび、溺れないように自分へと言い聞かせる。
散々、身体を甘く溶かされたせいか目がうるむ。
その視界の先にはひたすらに私を求める彼の姿があった。
――この関係に愛があるわけじゃない。
わかっているのに流されてしまいそうで。
(あと、三ヶ月……)
「また余計なことを考えてるだろ」
「――っ」
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