第二章 嘘と本音

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第二章 嘘と本音

翌日、私は朝食を済ませると大学に行くためすぐに家を出た。 オープンキャンパスで来た彼が、また大学の図書館に訪れるとは思えなかったけど、ほかに心当たりもない。 また会いたいという気持ちとわずかな期待を持って、私は図書館へと向かった。 それに別の理由でも私は家にいたくなかった。 あそこにいるとどうしても息が苦しくなる。 学生は夏休みだけど、社会人にとっては仕事がある月曜日。 私は通勤客で溢れた電車に乗った。
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