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出発準備が整い、戦友で最初の目的地でもある人間の国の騎士ミーレスの迎えが到着するまで待っていたときに、父さんは一瞬ハッとしたようなりに、
「ちょっと母さんに挨拶をしてくるから、待っててくれ。」
笑顔でそう言って出かけた。
昨日、旅へ出ると母さんのお墓の前で話をしたのにまだ話足りないのかと、あきれ半分、母さん一途の父さんらしいと一人笑いをこらえながら思っていた。
…思っていただけで、何の行動も起こさなかったのがよくなかったんだ。
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