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数刻ほどして迎えのミーレスが来ても、父さんは帰ってこなかった。
さらに待っていても帰ってこない。
おかしい、今までこんなに待たされたことはない。
言い知れぬ不安が心に広がり焦りで顔がこわばる俺にミーレスは、
「大丈夫だ、一緒に様子を見に行こう。
だが心配するな。お前の父さんは強い。」
そう言いながら俺の頭を撫でて安心させてくれた。
もちろん最初は母さんの墓へ行った。
歩いて10分ほどの森の中にある花園の中央に母さんの墓はある。
だが人影は見当たらない。
周辺を探しても何の手掛かりもなかった。
その時…
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