クレジット

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 女性は俺の方を向いて勝ち誇ったような表情をした。してやったりといった感じだ。 「くそっ、このブス」  俺は心の中で毒づいた。 「この女狙ってやがったな」  そういう自分も狙っていたのだからお互い様だ。  ほんの一瞬スタートダッシュが遅れたに過ぎない。  女は男性の身体を支えて歩きながら、何度も俺の方をチラチラと見てきた。  角を曲がる瞬間に手まで振ってきやがった。  完全に敗北だった。  もし自分が先に手を差し伸べていたら、あそこまでしていただろうか?もしかしたらできなかったかもしれない。男性を立ち上がらせて満足してしまっていたかもしれないと思うと、一つ勉強にもなった。  しかしここで稼げたはずのポイントが稼げなかったという事実は、悔しさだけを残した。
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