それでも

1/1
前へ
/7ページ
次へ

それでも

高校生になった少女。 高校は就職を考えたところに入った。 その頃には、物語を書くのは趣味になった。 小説家の夢に蓋をして 少女は将来のために前に進み続けた。 両親は大学に行ってもいいよと行ってもくれたが、少女は就職を選んだ。 勉強は新しいことが知れるから楽しい。 特に歴史は読んでいておもしろく、 新選組や長州の幕末の時代が好きだ。 少女はまわりからよく真面目だとか天然だとか言われた。 自分だとわからない。 最高学年になり就職先を探しているとに 世界では病気が流行った。 新型の病気で終息する気配がなく その影響で就職が難しくなった。 少女に不安が芽生えた。 就職できなかったら、 病気にかかってしまったら、 失敗してしまったら、 言葉にならない漠然とした不安が広がった。 そんなとき、父から一冊の小説を渡された。 小説家の物語だった。 それを読んだとき少女はとても 『小説が書きたい』 と思った。 少女は思うがままに物語を紡いだ。 終わりのない物語を。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加