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それでも
高校生になった少女。
高校は就職を考えたところに入った。
その頃には、物語を書くのは趣味になった。
小説家の夢に蓋をして
少女は将来のために前に進み続けた。
両親は大学に行ってもいいよと行ってもくれたが、少女は就職を選んだ。
勉強は新しいことが知れるから楽しい。
特に歴史は読んでいておもしろく、
新選組や長州の幕末の時代が好きだ。
少女はまわりからよく真面目だとか天然だとか言われた。
自分だとわからない。
最高学年になり就職先を探しているとに
世界では病気が流行った。
新型の病気で終息する気配がなく
その影響で就職が難しくなった。
少女に不安が芽生えた。
就職できなかったら、
病気にかかってしまったら、
失敗してしまったら、
言葉にならない漠然とした不安が広がった。
そんなとき、父から一冊の小説を渡された。
小説家の物語だった。
それを読んだとき少女はとても
『小説が書きたい』
と思った。
少女は思うがままに物語を紡いだ。
終わりのない物語を。
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