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そして、会議が始まった。
経営企画部は経営者に寄り添った形で仕事をしていく。
戦略策定、M&Aアライアンス、予算編成、組織再編、事象のポートフォリオ、事業計画など全て会社経営の舵取りを担わさている。
「お手元のレジメで、今年度の事業計画や「ほかほか弁当」でお馴染みの「ホーム食品」とのアライアンスついてご説明をしたいと思います」
室長の説明で本格的に会議が始まり、私もパソコンを操作してスクリーンにレジメと同じグラフやデータを映し出していく。
幹部が全員、レジメに目を向け、スクリーンの方にも目を遣った。
高崎社長の目も表情も真剣だった。
昨日の夜、泥酔してマスターに絡んでいた彼と別人のようだった。
そして、私の部屋での彼はまさに貪欲な獣。
私もつい彼の腕の中で牝落ちした。
「・・・おいっ、神戸…レジメとスクリーンの数字が違うぞ」
高崎社長の詰る声で、神戸室長は呆気にとられ、私を見る。
「あ、申し訳ありません…只今・・・進めます・・・」
私は昨日の夜のコトを頭に過らせ、操作をし忘れてしまった。
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