会議の後は・・・

4/6
前へ
/134ページ
次へ
「まさか…君がわが社の社員だと知ってたら…何もしなかったぞ。最初に言ってくれ」 「そんなコト言われても…貴方が我が社の新社長に就くなんて…思いもよりませんでした。貴方が社長に就くと分かっていれば…あのままゴミ置き場に捨て置いていました…」 「捨て置くって…随分と酷い言い方だな…万葉」 「突然、名前で呼ばないでください…」 「あのまま、雨の中、放置していたら、俺は君を一生恨むぞ」 「何で…恨まれなきゃいけないんですか!?」 「俺の顔が君の好みのタイプで良かった…」 「・・・やっぱり…憶えていないのは嘘ですね…」 「断片的にしか記憶にない・・・」 「ほら…行くぞ、万葉」 社長は私の腕を掴んだ。 彼に触れられ、昨日の情事が鮮明に脳内を駆け巡った。そして、カラダが熱くなる。 「顔、紅いぞ」 「貴方が触るからです…」 「そう言えば、君のカラダは感じやすかったな…」 「なっ…」 私は絶句して、更に全身を熱くさせ、卒倒しそうだった。
/134ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1811人が本棚に入れています
本棚に追加