室長の初恋

7/11
前へ
/134ページ
次へ
私はドアを開けた。 「どうしたんですか?こんな夜に…」 「パスポートを貰いに来た」 「パスポート??あ…」 「待ってて下さい」 私は彼を玄関先で待たせた。 彼のビジネスバックから取り出したパスポートを探す。 「あれ?何処に行ったのかな??」 私は辺りをキョロキョロ。 「おいっ!?まさか…ないのか??」 部屋を探し回る私に大声で問いかける。 「すいません…確か此処に置いたはずなんですが…見当たりません…」 「俺も一緒に探す…上がらせてもらうぞ!!」 彼は革靴を脱ぎ、部屋の中に入って来た。 「で・・・万葉は何処に置いたんだ?」 「だから…気安く名前…呼ばないで下さい…」
/134ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1809人が本棚に入れています
本棚に追加