室長の初恋

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私は玄関先まで社長と見送った。 「まぁ、カラダの相性は悪くなかったな…結構燃えたし…」 「社長!?」 「でも・・・俺の会社で働く社員だと分かった以上は…そう簡単…手は出せないな。浩明もそうだろうな・・・」 えっ? 「どうして?室長の名前が出て来るんですか?」 「ん、あ…別に…」 社長は言葉を濁した。 「だけど・・・仕事のパートナーとしてなら…いいかな?」 「!?」 「じゃあな…」 社長は不敵に笑い、手をヒラヒラ振って帰って行った。 部屋に戻るとテーブルの上にはパスポートが置かれていた。 追い駆けるのも面倒で、会社で渡すコトにした。
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