恋人のキス

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何で…私が隠れなきゃいけないワケ?意味が分からない。 「長瀬は?」 「長瀬さんはランチだ…」 「そっか…長瀬はちゃんと秘書の仕事頑張ってるか?」 「まだ、初日だし…何とも言えないな…まぁ、でも…俺にはアメリカから連れて来た優秀なオトコが居る」 「神木さんのコトか…」 「彼の父は「帝商フーズ」の中で伝説の男として名高い人物だからな…」 「まさか…神木さんのご子息がお前の法律事務所でパラリ―ガルとして働いていたなんてな…驚いたよ」 「で、俺に何の用だ?」 「月末の軽井沢合宿のしおりが出来たから渡しに来ただけだ…」 「サンキュー…」 「毎年、社長主催と言いながらも…今まで参加したコトは一度もないぞ」 「そりゃそうだろうな…父は慰安旅行とかそう言う社内イベントは昔からスキじゃないから…」 「へぇー…場所は「筒見リゾート軽井沢」か…この間・・・テレビで観たけど…人気あるんだろ? 良く抑えられたな…何だ??この謎解き脱出ゲームとか…面白そうだな」 「…今年は金がかかってるぞ…わざわざ…イベント会社に頼んで…企画して貰ったゲームだからな…」 「へぇー…楽しみだな…」 「竣斗お前…唇にグロスが付いてるぞ」 「!?」 「・・・長瀬とキスしただろ?」 「バレちまったか…俺としたことが…」 「お前の方こそ…長瀬は瑠莉さんの代わりじゃないからな…それは自覚しとけよ」 「はいはい」 「じゃ俺は帰る…」
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