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「室長は私を瑠莉さんの代わりと言ってましたが…」
「…お前…地獄耳だな…」
「それに…恋人でもないのに…キスされたら困ります…」
私は社長の曖昧な態度に腹を立て、訴える。
「…お前…瑠莉さんに何となく似てるんだ…だから…俺も浩明もお前が気になった…まぁ、浩明は俺とお前の仲を応援してくれてるようだし…俺も半端なキモチではキスしたワケじゃない。
万葉、付き合ってくれ」
「社長…」
「二人の時は竣斗でいい」
「・・・じゃ竣斗…」
「いきなりかよ…何?俺の名前、呼び捨てたかったのか?」
「べ、別に…じゃ~竣斗さん」
「まぁ、呼び方はどっちもいい。それよりも、今度は恋人のキスをしよう・・・」
社長は再び、私との距離をグイグイ縮めて来た。
竣斗さんはお酒が入っていなくても、強引なタイプかもしれない。
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