線香花火
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ゴボッと大きな音を立てて、幾つもの泡の粒子が天に上がっていく。水流に飲まれて、声どころか息も上手くできない。 かすむ視界の中で手に持っていたはずの一つの黄色い花がその花弁を散らしながら揺蕩っている。その花に手を伸ばそうとしたとき、息が費えた。激しい水音が体中を包み込む。 もうだめかもしれない。 その一瞬、こちらに伸ばしてくる手と綺麗な群青色が見えた気がした。
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