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目を開けると、見た事のない天井がぼんやり見える。 ふかふかのベッドの上、体にかけられたすべすべの掛け布団。 どこだろう… 重い体をなんとか起こして目を擦る。 それから、慌てて胸のペンダントを確認する、盗られてない… それでなぜかとても安心する。 掛け布団をはらって冷たい床に足をつける、立ち上がると少し目眩がする。 なにをされたんだろうか… 靴を探したが見当たらないので裸足のまま少し歩いて窓の外を覗くと、一面の星空と大きな青い星が見える。 地球……? 「…綺麗…」 思わず、言葉を漏らしてしまうくらい見惚れてしまった。 スーッと自動で開くドアに気付いて振り返と、入って来たさっきの青年と同じような軍服の赤い髪の女性が、自分が起きている事に気付いて慌てて片膝を床につけて礼をする。 「お目覚めでしたか、申し訳ありません…」 ぺたぺた歩み寄って見下ろして言葉をかける。 「あのさ、なにもわからないんだけど、意味不明。」 女性は、黙ってなにも言わない。 というか、勝手に知らない所に連れて来られて、これって誘拐だよな…… でも、母親にあんなことを言ってしまった以上、もう元には戻れない…そんな気がした。 また扉が開くと、今度は大柄な男が入ってきた。身長は雄に2メートルはありそうな… 橙がかった茶色い髪に、緑の細い瞳。
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