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『ーーちゃんとぜったいけっこん!するの!』
『そうか、がんばれ』
ーーーー
ーーー
ーー
ー
「……?」
あたしはいったい、誰とそんな約束を?
イヤ?
ただの夢?
ん、でも、やけにリアルだし、がんばれって言ってたの、お父さんだったし。
聞けばわかるかなぁ?
……目覚まし鳴ったっけ?
あー、うん、休みだ、今日。
もう一回寝よう。
「……」
えー?
あたし、ちっちゃい頃にそんなこと言う相手いたっけ?
いなかった。
いなかったよ?
だって写真とかないし、誰もそんな話しないし。
うん、きっとただの夢だ。
よし、今度こそ寝よう。
「…ん〜!気になって寝れない!」
布団をはぎ勢いよく起き上がった時、ガンっという衝撃。
……?
衝撃?
え、待って、コレあたしの布団じゃない。
イヤイヤ…そんな、マンガじゃあるまいし、ねぇ。
ないないと右手を振りながら、恐る恐る隣を見て見れば…
「い、やんむぐっ!」
伸びてきた手に口を塞がれ、叫び声が出てこなかった。
「近所迷惑だから叫ぶな」
誰か…ウソだと言って!
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