wish.1

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「お前の教育係なんか遙か昔の話なのにな」 ヤ、ですから、会話しましょうよ。 「二日酔いは?」 「え?あー、言われればなんだか頭痛が…」 パニックも落ち着いてくると、徐々に襲ってくる頭痛。 なんで主任の家にいるんだろうとか、考えることがイヤになるほど。 「…うー」 「次の日のこと考えて飲めよ」 唸っていると、ため息混じりに言われた。 「ホラ、水」 起き上がってもないのに、その水どこから出した? あー…ダメだ、頭使いたくない。 「ありがと…ございます」 「ソレ飲んだらもう一回寝な」 「…ハイ」 言われるまま水を飲んで、横になるけれど… 「あの、主任?」 「なんだ」 「コレは一緒に寝るという流れですか?」 「俺のベッドだからな」 うん?ソレって答え? 「今さらでしょうけど、眠れる気がしません」 「あー?さっきまで寝てただろ」 「それはですね、酔い潰れて寝てたんです。意識もあるのに男のヒトとなんて…」 「なんだ、未経験か?」 「はっ⁉︎あー…」 セクハラだ。 そんなこと聞いてくるなんて。 声を荒げてしまったから、ガンガンと鉄でたたかれるような痛みに襲われる。 ホントにたたかれたことはないけど。 「バカか、アホなこと言ってないで寝ろ」 頭を押さえていると、優しく引き寄せられ腕の中。 「…主任、会社と性格違いすぎます」
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