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176. 小さな達人たち
カンボジア(Cambodia)2001 (シェムリアップ郊外 Siem Reap)
本日の主人公はカンボジア、シェムリアップ郊外のタ・プローム遺跡の駐車場で出会った小さな達人たちです。
ここはカンボジア屈指の観光名所。
昼間は絶え間なく観光バスが出入りをして、多くの外国人観光局が訪れます。
その一角で目の前を観光客が通るたびに民族楽器であろう太鼓のビートと唄を奏でる少年少女たち。
その腕前と歌声を音声でお伝えできないのが残念ですが、この年齢ですでに皆、相当な達人の域に達しており、前を通った西洋人観光客のほとんどがリズムに合わせてお尻をフリフリするほどで、その場のグルーブ感は本当に半端なかったです。
ですが、それ以上に驚いたのは、これだけのパフォーマンスをしていて、一切投げ銭を受け付けていなかったこと!
純粋にボランティア精神だけでやっているのか?それとも、「貧しくとも施しは受けない!」というストイックなスタンスなのか?
もちろん、裏でそれを企画している大人たちの意図はあるのでしょうけど…。
その辺りの詳細は調べる術もなく全くの不明でしたが、やはり当時のこの国の庶民の貧しさを鑑みると、見聞きする側としては少し複雑な心境になってしまいました。
それでも来訪への祝福を受けた事実に変わりはなく、素敵なひと時をくれた彼らには本当に感謝しかありません。
あの日、小生のために音楽を奏でた小さな達人たちの真っ直ぐな瞳と想いが報われ、時を経た現在も、彼らがカンボジアの音楽に携わる世界に有らんことを願ってやみません。
観光客が途切れた一瞬の小休止。
太鼓の数からして、本来はもっと大所帯なのかも…、フルメンバーの演奏も聴いてみたかったです。
素敵なひと時、ありがとうございました。
来週はタ・プローム遺跡の内部に入ります。
おしまい
次回、日曜の日本編は小生の故郷、京都からです。
※前回のお答えコーナー
<→ルカさん>
そうですね。確かに敷地内で毎日お祭りやってます!って雰囲気でした。仕事とは言え、メンタル保つの結構大変かも…。コマ耐久レースもホントに地味!マレーシアはイスラムの国ですが、本当に長閑で平和な国なんです。
<→梅さん>
仕事とはいえ、ここまでオッサンSが真剣になれるのですから、自国の文化への向き合い方がいいのでしょう。もともとお酒はご法度のイスラムの国ですが、ウォッカが無くても大人たちがここまで楽しめるのを実証してますね(笑)
<→新城さん>
こうやっておおらかに文化が大人から子供たちへ継承される感じが良かったです。こういうの見ると、日本の子供たちもスマホやゲームばかりいじってないで外で遊んで欲しいですね。
<→花奈江さん>
この民族、酔っぱらっていても馬に乗ったり写真撮ったりすると、意外に(`・ω・´)シャキーンとしちゃうから笑えます。デコチャリもっと写真あればよかったんですが…、そこは日本のデコトラ🚚と一緒で自己満の世界ですね。
<→密原さん>
意外に皆さんデコチャリに喰いつきますねぇ。確かに見れば見るほどカオスで訳が分かりませんがw モンゴルの民族衣装は『デール』と言って肉厚ですごく防寒になります。日本だと丹前みたいな感じでしょうか。胸元のデザインとかカッコいいですよね。
<→砂たこさん>
確かに言われてみれば、〇ルトラの母っぽく見えてきました。砂たこさん、想像力逞し過ぎです!!デコチャリ、ケンタウロスの他にも人魚やら鳥やら、グリコっぽいのやら…、きっと勢いだけで大した意味は無いような気がします。
<→いでちゃんさん>
あのデコチャリがたくさんあって、私を含めた観光客を乗せて、暴走族みたいに道幅一杯に広がって街を走った記憶がございます。結構恥ずかったです💦
<→一花さん>
こういう共通の文化にふれると、距離は離れていても同じアジアって気がしてきます。
酔っ払いのお父さん、実は左下の帽子の人で、右下は車の持ち主で運転手。
こちらはこちらで、飲酒運転の常習犯で質はこちらの方が悪いかもです。さすがは一花さん鋭いですね!小人的には凄い味がするかも(笑)
<→キキさん>42ページにて
これがベトナムのデルタライフでございます。
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