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181. ブラックモンキー
インド India 1993(ジャイプール Jaipur )
何かの昔ばなしの挿絵のような今日の一枚。
ここは何度も登場しているインドのジャイプールという都市なんですけど、中央に写っているような猿がふつうに街中をうろついていて、体毛は白いのですが、顔や手足の皮膚の部分が黒いので地元では『ブラックモンキー』呼ばれていました。
写真よりデカいヤツも沢山いまして、対峙すると大人でもとちょっと恐怖をおぼえるレベル!
ここは街のすぐ近くの山にあるこれまた『モンキーテンプル』という寺院へ向かう参道で、名前からしてこいつらが居ないわけはないのですが、あろうことか同行していた嫁はん(当時はまだ彼女でした。)がこのブラックモンキー数匹に囲まれて威嚇されるというハプニングが起こりました。
原因は、狙われたのが嫁はんだけで、餌になるようなモノを何も持っていなかったことを考えると、彼女が掛けていた牛乳瓶底のような眼鏡だったと思われます。
しきりに嫁はんの顔を見てはシーシー!キーキー!と牙を見せて興奮しておりました!🐵
動物って大きい眼に見える眼鏡やカメラのレンズを極端に嫌うそうです。
結局取り囲まれてビビッて立ち尽くしていた嫁を見かねて、そばにいた写真左の魔女のような装束のお婆ちゃんが石を投げて猿どもを追っ払い、事なきを得たという顛末でした。
インドでは神様の化身扱いのおサルさん🐵に石を投げるなんて思いも寄らず、黒ヤギさん同様に傍観者に徹した小生はその後、男としての株が一気に急降下しましたとさ。
埋め合わせにラクダに乗せてあげたら、そこそこご満悦の嫁はんでした!!
めでたしめでたし
おしまい
次回水曜日の東南アジア編はタイのバンコクからです。
※前回のお答えコーナー
<→ルカさん>
大切なものや風景は失って初めてその価値に気づくもので、日本もかつては同じような風景が満ち溢れていたんでしょうね。自分たちはやらかしておいて、他国に大切にしろ!とはなかなか言いづらいですが…。
<→一花さん>
すさんでしまった結果が今日のミャンマーの状態だと思えば、早く気付いて大切なモノを取り戻して欲しいという気持ちでいっぱいです。
<→砂たこさん>
グローバリズムを形を変えたヒエラルキーの再構築だと世界が認識するまでにはまだまだ時間と悲劇が必要なようです。『冷たい熱帯魚』のご指摘ありがとうございました。この手の突っ込みは向学のためには大歓迎ですので、またよろしくお願いしますね。
<→花奈江さん>
グローバリズムとかフロンティアとか、耳障りの良いことばを上手く利用して、実際にやっているのは貧しい国の安い労働力を漁っているだけのことですから、どうせやるならそのことによってもたらされる生活や文化の変化に対するケアをしっかりしてもらいたいものですね。
<→梅さん>
閉ざされた国なら、そうした風景や生活の存続も可能だったんでしょうが、いざ安易にグローバル化を許してしまうと、それが不可能になることは日本でも証明されちゃってますから、みんなめちゃくちゃになってしまうんでしょうね。
<→いでちゃんさん>
おっしゃる通り、かつては日本や中国の来た道をこの国も進もうとしているようです。できれば体を動かさずに楽に暮らしたいというのが人類の性なんでしょうかね?
<→密原さん>
『冷たい熱帯魚』、そっちだったんですね。タイトルのうろ覚えくらいで全くノーマークでした!プライムにあったので覗いてみたらえげつなさそうです(>_<)独りで見るのは勇気いるかも💦グローバリズム=流血のない戦争って表現しびれました!
キキさん、名波さんもいつもありがとうございます。
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