62人が本棚に入れています
本棚に追加
214. あくまで食用です🦆
ベトナム Viet Nam 1994( ホイアン Hoi An )
本日は日本人町があったことで知られるベトナム中部の街ホイアンからです。
露天の市場でカメラに笑顔で応えてくれたノン(編み笠)が似合うお婆ちゃん。
手には一匹のガチョウだかアヒルだかを入れた籠を提げておりますが、コレ、決して愛玩動物とのお散歩などではなく、食用前提のお買い物風景なんです。
各家庭に冷蔵庫が行き届いているはずもない当時のベトナムでは、日本のように切り身で生肉を買って冷蔵庫へという文化は無く、生鮮のお肉は食べる直前まで活かしておくというのが当たり前。
ですから、こうして買い物籠に入れられてしまった時点で、彼らの昇天へのカウントダウンは既に始まっているのです。
一見残酷に思えるお話ですが、食肉工場で機械的に捌かれ冷凍の肉塊や切り身にされてしまうよりは、自身を食する人間のそばでその直前まで生を全うする方がまだ彼らにとっては幾分ましなのかも知れません。
食する方も命を「いただく」という本来の意味をしっかりと日常の中で学べそうです。
こんなお話をしてしまうと一枚目のお婆ちゃんの笑顔の印象も開いた口から涎🤤が垂れてきそうで随分と変わってしまいますね(笑)
きっとこのお婆ちゃんが自分でさばくんだろうなぁ…。
🦆「籠で見えないだろうけど、脚をヒモで縛られていて脱走は不可能だクワッ!南無三!!」
こちらは市場での販売風景。
つがいでしょうか?最後のツーショット!その後の運命を想うといじらしいですね。
🦆「来世も一緒だクワッ!」
おしまい
次回日曜日の日本編は『知床岬昆布番屋編』の第三回です。
※前回のお答えコーナー
<→ルカさん>
人型の花ってどんな花やねん?と突っ込みたくなりますが、正にそんな状況を地で行くような写真となりました。植物に詳しそうなルカさんでもこの木のことは分からなのですね。残念!!
<→シエラさん>
シエラさんに慰めの言葉いただくと、理由は明確ではありませんが、何かこう…楽になりました。ありがとうございます。今回は審査員の好みに忖度しなかった自分を良しとして、また頑張ります。『命の木』差し上げますので、短編でもなんでも書いてみてください。
<→梅さん>
ちょっと不謹慎なネタかなぁと心配していたんですが、いまのところ皆さんの妄想を適度に刺激しているようで、出してみて正解でした。みなさん懐が深くて助かります(笑)
<→花奈江さん>
シン神様って、あの顔だけ人間みたいな鹿っぽい神様ですよね。確かにあの角に似とる!コンテストまためげずに頑張ります!
<→たやすさん>
熱帯に落葉広葉樹?たやすさんらしい疑問ですね。植物詳しくないのですけど、確かに熱帯で葉がないのは不自然!屍のエネルギーを吸いつくして枯れてしまったのかも…。
<→蜜原さん>
審査員が原発ネタ好きの方だったので、さもありなんといった結果でしたが、「いけそう」と「いく」の間の壁はまだまだ大きかったようです。
<→いでちゃんさん>
こういう単発ものは割と得意なんですけど、大きなコンテストになると何十枚も提出するので構成力とかテーマ性が問われるのでやはりハードルは高いですね。まためげずに頑張ります。
<→砂たこさん>
また消えていたとは…命の木をしのぐミステリー💦木のことはお墓であること以外何も分からないんですよね。砂たこさんから木の名前とか期待していたんですが、やはり難しいですよねぇ。コンテストまた懲りずに頑張りますので応援よろしくお願いします。
<→花果さん>
今回のシュールさ、皆さんへ意外に上手く伝わったようでホッとしました。
最初のコメントを投稿しよう!