222. 『昆布は一日では乾かない!』知床岬昆布番屋編第四回

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222. 『昆布は一日では乾かない!』知床岬昆布番屋編第四回

50b7dc92-e5b8-463a-8233-885c83acd9e3日本 Japan 2016(北海道 Hokkaido)知床岬 知床岬昆布番屋編第四回は浜一面に干された昆布のその後の工程となります。 まずは包丁と籠を手に干された昆布の根っこ部分を一本ずつ丁寧にカットしていきます。 これもまた炎天下の気の遠くなる作業、本数なんか数えていたら間違いなく気がふれてしまいます。 85b7dc32-946a-4df8-a618-cf2509ef3f50夏の朝日を燦燦と浴びながら、無心で臨む作業です。 腰が爆発しそうになるのは説明しなくても見れば分かりますよね。 沖には羅臼方面から通ってきた昆布漁の舟、さらにその奥には北方領土の国後島が横たわっています。 93ef9abb-61ab-4780-a7d4-4e37f0ded942次に切り落とした何百個あるかもわからない昆布の根っ子を、これもまた包丁をつかって整えていきます。 これらもしっかり干されたあとローションや医療品の原材料として高値で取引されるのです。 これらの作業の主力はほとんどが子供たち、右端の高校生(2003年当時)は二枚目の右側と同一人物で当番屋の三代目。 現在は三十代のいいオッサンに進化しました。 84a3f5f0-6ba9-4a10-b425-0dfb07c5006b見れば見るほどグロいですが、これが昆布の根っ子。 海底や磯で岩にへばり付いている部分になります。 下部の黄色味がかった部分にまだ岩や砂が絡まっているのでそれを包丁で一つ一つ丁寧に切り取っていきます。 これが終わるころには腕も肩も上がらなくなるくらい疲労困憊します。 小生もこれらの仕事はプロ並みのレベルですが、今でもあまり見たくない代物ですね(笑) db058fc8-83b2-4491-a081-75ec3cb1e7d7砂利浜の上は体感温度で40℃近くにもなり、大人でも具合の悪くなる人が出る場面ですが、この釧路のJK二人組は毎日黙々と作業をこなしておりました。 あっぱれとしか言いようがありません!👏 くどいようですが、北海道の夏は本州と変わらず普通に暑いです。 4d587067-a999-4b2d-93b3-860431e60877そして、ここからはクエスチョン?! 今度は根っ子部分を切られた昆布のその切り口に一つ一つワニ口の洗濯バサミを取り付けていくのですが、それは何のためでしょう? 400be325-8b53-4fb7-aaea-29fb070479bb余りに昆布の数が多すぎてワニ口バサミが足りない時は夕刻に集めてから数枚ずつ併せて取り付けることもあります。 ヒントは正にタイトルの『昆布は一日では乾かない!』です。 ほとんどそのまま答えになってますが…、詳しくは再来週の第五回『崖の下の赤岩』で説明いたします。 30d84786-1bad-4b74-8ca3-8923a7ae1091ここからはオフショット📸 JKは昆布だけではなく、洗濯物も毎日干してました。 運動部のマネージャーみたいな絵ですね。 0d2affd5-c062-4ee3-8a53-6abd4f1dc690こちらは番屋前面の炊事場、昆布を干している浜から海上の船まですべてが見渡せ、司令塔のような役割も果たしています。 8bac4136-33be-4b08-a077-978b74b3821fけっこう大きめの🍉でしたが、四分の一をあっという間にペロリの三代目でした! 炎天下の作業お疲れ様でした。 おしまい 明日予定していた月曜日の中国編はワクチン接種(1回目)のためお休みいただき、次回は水曜日の東南アジア編となります。 ※前回のお答えコーナー <→ルカさん> というか、オリジナルの大切さより先進国を模倣し学ぶことが芸術の神髄だと馬鹿正直に信じていたのではないでしょうか。明治期の日本なんかも恐らくはそんな感じだったのでは? <→梅さん> 植民地で経済的に美味しいところを根こそぎ持って行かれたんですから、それくらいは還元してもらわないとですよね!頑張れラオス!! <→新城さん> 特徴を見せるほどのものが当時はコレ以外にほとんどなくて…、実は信号機も一基しかないような街だったんです💦必要ないくらい🚙も少ないってこと? <→いでちゃんさん> 金ピカ✨ってほどではないんですが、精一杯の背伸び感はありましたね。上に上がると周りに大きな建物が何もないので、見晴らしだけは抜群!!きっと造った経緯など、多分ラオスの人々は誰も気にしてませんね。 <→花奈江さん> ビエンチャン、どうかこの機会にお見知り置きを!鼻炎の女の子👩で覚えてください(笑)、そういえば新世界の通天閣もエッフェル塔がモデルなんでしたっけ? <→蜜原さん> 東京ディズニーランドゆきをメッカ巡礼のように崇め奉る日本国民にラオスの凱旋門を笑う資格はありませんね(笑) <→砂たこさん> 正にアジアと欧米の折衷建築ですね。悪くないんですけど他に何も無かった当時はさすがに浮きまくっていました。 <→花果さん> 最近は日本のバケットも充分😋おいしいですが、恐らく道端で売っているものですらそれらを凌駕しているかと。行かれた際は是非!! <→たやすさん> 発想のレベルは恐らく似たようなものなんでしょうね。 <→ふじ乃さん> 中国のシニアは柔軟なので残っている可能性も…、今はコロナで無理か!219ページ ほんまにちぐはくですね(笑)220ページ <→キキさん> 撮影当時はまだ日本もブラウン管が主流でしたが…(笑)114ページ
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