スペースサーモン1

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スペースサーモン1

今日は愛しのサティに出逢ってから二度目のサティの誕生日。 プレゼントは用意した。 後はこれを渡す為に何処かサティの好きな食べ物がある食事処で…と。 「サティ。何か食べたい物はあるか?」 そう聞くとサティは振り返る。 「あー…なんでも食うよ」 「そうじゃない。一番食べたい物だ」 「あー…じゃあ、スペースサーモン握りが食べたい」 「おにぎりか」 おにぎりなら…俺でも作れるな。 「違う違う。寿司の事だよ。寿司」 すし? 俺が首を傾げるとサティは端末をいじり、見せてくれる。 米の上に生魚の切り身がのっていて、しょうゆで食べる…ふむふむ。 「キリオの親がやってる料理屋で食えるんだけど、すげぇ美味いんだぜ。この時期の生サーモンは脂乗りっ乗りでとろけるんだ」 「じゃあそれを食べに行こう。俺が出すから遠慮なく食べてくれ」 「え?マジ?やったー!」 喜ぶサティ。 勿論今までサティに金を出させた事はない。これからもずっと、出させるつもりはない。 まぁ…部屋に増えていくサティのお気に入りのものに関しては別だ。好きにさせている。 「休暇申請をするから待ってくれ」 ばっと端末を操作し、休暇申請をしておく。 これで滅多な事がない限り呼び出される事はないだろう。 「よし、行こうか」 「おうっ!」
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