付録3、ご質問へのお返事2

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付録3、ご質問へのお返事2

まさかの2ページめです。笑 たくさんのご質問ありがとうございます。 ※こちらは、連載終了時の企画として質問等を募集させていただいた際のものです。  このページの掲載後にいただくご質問には、このページでお答えすることはありません。悪しからずご了承いただければ幸いです。 ※できるだけ原文の通りに掲載させていただいておりますが、文字数等の都合により、内容の抜粋・要約となっている部分があります。 ※ご質問くださった方のお名前は掲載なしで統一させていただいております。 <野盗の砦のメンバーについて> Q. アギレオとハルカレンディアの他にも、リールー夫婦やリュー、レビくんなど、主要な獣人達の身長、体重、食べ物の好き嫌いや趣味などのプロフィール的なものや、ミーナやダイナさんなどハルカレンディアと関わった砦のキャラも、容姿や家族構成、犯罪歴など、なにか本編に書かれていない設定などあれば教えていただきたいです! A. こ、こちらは出せるだけ出せということだと思いますので、前回のキャラクター設定を回答とさせてください。 身長については、一つ後の質問とまとめさせていただきます。 設定未満、くらいのエピソードとしては、多分リールーには既に独立した子供がいるのではないかと予想しています。砦にはおらず、どこかで自分の家庭を築いてるんじゃないかな。 物語に絡む補足としては、第二話でリーが「女が足りない」と言っている通り、女性は全員が夫持ちです。 Q. ハァハァナハトくんの身長と好きな食べ物と嫌いな食べ物と好きなタイプの娼婦と玉ネギは食べて大丈夫なのか知りたい… A. 身長については、私がめちゃくちゃ数字が苦手で間違いなく後で混乱するので、明確には決めていないのですが。 砦内の男性で高い順には、アギレオ>(15cmくらい差)>ハルカレンディア>(よく見ると差)>リー>(パッと見て判るくらい差)>ケレブシア>(あまり変わらない)>ナハト>人間達と他の獣人が色々>リューが少し小さめ、という見た目です。すみません、もう既に自分で混乱しかけています。ご容赦を… 好きな食べ物は、肉肉肉!リーやアギレオよりは野菜の味も分かる、甘いものはみんなと同じように好き。というところですね。嫌いな食べ物は、多分、匂いの強いもの、変わった匂いのものじゃないかな。香辛料は大丈夫だけど、香草はあんまり好きじゃない、という方向で。 タマネギは食べても大丈夫です。 好きなタイプの娼婦は、間違いなく「犬の姿でもOK」であることが優先されるはずですが、それ以外だと、対応できるプレイの幅が広いタイプかと思います。笑 Q. 砦には墓地のような所はありますか? 死体は四足にあげているとのことだったので埋葬とかはないのかなと思ったのですが…四足にもあげられない死体とかはどうしているのだろうと気になりました。 A. 墓地に類するものはありません。 生命の循環を良しとする思想があるため、動物が食べることのない死体も森に放置され、あるいはごく稀に埋めて土に還されます。 Q. みんな髪はどうやって整えているのかと……!砦には床屋みたいなものはあるのでしょうか?みんなセルフカットですか? エルフとか、ある一定時期から老いないということは髪伸びないのかなって思ったり…一定年齢を超えてから髪を切るとずっと短髪だったりするのかな~とか…今どき短髪のエルフも珍しくは無いとの事ですが…短髪のハルカレンディアはなにか理由があって髪を短くしているのでしょうか?単なる好み……? A. 髪の毛は家庭カットが一般的です。家族がいなければ、知り合い(砦の仲間)に頼んだりします。 エルフの居住区は国の中心で様々な技術が集まっているので、髪を整える職業もあります。結ったり編んだりは自分でしますが。 人間などとは多少違うサイクルなのをもやもやと考えている程度ですが、一応自然に長くもなります。 ハルカレンディアの短髪の話は、いつか書きたいので今は秘密とさせていただきます。全然大した話ではないのですが。 単なる好みといってしまえば、その通りです。笑 <エルフ達について> Q. ラウレオルン陛下なのですが、前王を排斥する時に家族としての情が邪魔することはなかったのでしょうか?冷静な人物だと思うのですが、自分と方針が違うとはいえ父を追いやる形になって心を痛めたのか気になります。 また、陛下の父も王の地位に固執する気持ちはあったのでしょうか? 虜の中でのエルフたちの家族観と王族の家族観の違いはあるのでしょうか? A. 先んじて、お答えとしては、前王に退位を迫る際にラウレオルンが情にかられてためらう、また、心を痛めたことは恐らくないと思います。 前王につきまして、王の地位に固執するという感情は、少なくとも自覚できる範囲では無かったはずです。 蛇足ながら前置きさせていただけば、私の場合、キャラクターの考えや行動は文章に書き起こした際に明確に現れ、用意していた筋書きと違うものになることも珍しくありません。 ので、設定等から恐らくは、という頼りない予想になってお恥ずかしい限りではありますが。 この世界の中でエルフの王というものは、他のエルフにとってはほとんど絶対的な存在ですが、王族達自身から見れば、少し様子が違います。 王、または王子を始めとする王族にとって、王の地位というのは責務、ニュアンスの誤解を恐れず平たくいってしまえば、役職です。 エルフという生まれつきの理想主義的思想もあって、名誉や権威は二の次であり、エルフ達のため、国と民のためにいかに国をよく治めるかを、その長い生涯に渡り、一生本気で考え続けるというなかなか恐ろしい存在がエルフの王です。 また、ハルカレンディアの言動、行動もそうですが、身内肉親であるよりもまず、お互いの立場(ラウレオルンとハルカレンディアなら、王>騎士。前王とラウレオルンであれば、王>王子)が、ほとんど例外なく優先です。 ここから紐解いてみれば、どのような理由であれ、王子から王へ退位を勧めること自体がまず、とんでもない無礼な話であり、時代も時代ですので、それだけで不敬として処刑されるのに充分なほどだろうと考えられます。 という世界観を踏まえれば、恐らく、ラウレオルンは情にかられ、あるいは父への仕打ちに胸を痛めるよりは、重罰を受ける可能性を承知の上で、という覚悟が主であり、 息子である前に立場の低い王子である、ラウレオルンから退位を進言された前王の心境としては、あまりに身の程をわきまえない無礼に腸が煮えくりかえることはあっても、地位に固執する、という方向には感情が動かなかったのではないかな、と思います。 このような思想、感情で生涯を過ごす王族の家族観を考えてみると、結びつきの強いエルフ達の、親しく固い連帯感、親愛を素地にしながらも、まずはそれぞれに王、女王、王子、王女等の立場と役割が優先されるものだろうと思われます。 ご質問がめちゃくちゃ難しいです!笑 回答になっていれば良いのですが… Q. ラウレオルン陛下の見た目は何才くらいですか? A. 外見年齢は30前後ですが、雰囲気がありすぎてちょっと年齢不詳感があるかもしれません。 <その他> Q. 花蜜のお菓子美味しそうでした!花蜜とは蜂蜜のようなものですか?どんなお菓子か気になります! A. 花蜜は、ミツバチを介さない花の蜜(種類は色々)です。味のイメージとしては、蜂蜜よりもクセが少なく、ほのかに花の香りがします。 本編に出てきたお菓子は、今でいうと、焼きたてのスコーンに蜂蜜やメープルシロップをたっぷりかけたもの。というところでしょうか。手がベタベタになりそうですね。笑 Q. 虜の世界に四季などはあるのでしょうか 全裸洗濯できるくらいなのでとても過ごしやすそうな気候だなと思ったのですが…雪が降ったりとかはあるのでしょうか……! A. 世界観には四季があります。 クリッペンヴァルトは比較的温暖で季節による寒暖差も少ないです。冬には降雪がありますが、積雪は珍しいかもしれません。 逆に、アギレオの出身地である西の大陸の北の山は、ほぼ北国の気候で、高地では雪が溶けることはなく、ヴァルグ達が暮らすやや低い土地には短い春夏があります。 Q. 虜の世界では、結婚するとなるとなにか儀式のようなものはあるのですか?お互いの髪の毛1部切って交換するとか民族的な風習とか…アクセサリーや指輪の交換みたいなものとか……(虜の世界には男同士の結婚が制度的に存在していなさそうだと思いながらもアギレオとハルカレンディアの結婚式を妄想するオタク) A. 結婚にまつわる風習は、種族、地方等でそれぞれです。現代のように情報が広く世界に行き渡る時代ではないので、逆に共通項の方が少ないかも。 また、実は同性同士の恋愛や結婚が一般にはそれほど珍しく思われていません。「どこでも20人に1人か2人はいる」認識なのですが、エルフ社会に限っては、閉鎖的で個体の寿命が長く、悪くいえば考えが古いこともあり、「セクシャルマイノリティは一定の割合で存在する」という常識の浸透が、他の種族よりもやや遅れているようです。 Q. 今後の予定/続編の予定はありますか? A. ありがとうございます。お気にかけていただき、身に余る光栄です。 「この奇妙なる虜」について、続編と番外編というアイディア程度のものはあるのですが、もう主人公二人がくっついてしまって、波乱の高低差についてあまり面白いものを思いつかず、書き上げる自信が全くありません。 お恥ずかしい話ですが、自分が面白くないと思っているものを書くのはかなり辛いので… 何かいい手はないかと考えてはいるので、あるいはまたご披露することがあるかもしれませんが、現在のところは未定です。 別のお話は今のところ予定がありません。 たくさんのご質問ありがとうございました! 「この奇妙なる虜」これにて全て終了、完結です! 連載中、たくさんのいいね、リツイート、ご評価、ご感想、応援お励まし、素敵なファンアートの数々、本当にありがとうございました。 自分の小説は、読む方が楽しんでくださって完結するのだと身に沁みて実感いたしました。 いただいた質問にイキリ倒してお答えしておりますが、「自分の解釈と違う!」ということがありましたら、どうぞどこにも遠慮なく、受け取ってくださった「その物語、その解釈」を信じていただければ嬉しく思います。 この物語が、一時でも、読んでくださった方の潤いになっていればいいなと願っております。
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