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「んっ……ズルいよ……」
僕を操るのは簡単だ。
ただ快楽だけを与え続ければいい。
「ズルい?あいつの内臓に文句を言いな」
征司はジャケットから袖を抜き己のシャツをはだけて言った。
そうして胸元まで下った熱い舌が——。
「んやぁぁっ……!」
貪るように僕の小さな突起を捕まえる。
「安ホテルだ。声が聞こえるぞ」
「んあっ……」
征司は自分の指を僕に噛ませそれでも弱いところを攻め続けた。
「もっ……ダメ……」
身をよじる度、まだ体に引っかかっているシャツが破れそうで怖い。
「女みたいに立たせておいて——何がダメなんだよ?」
「そんなこと……言っちゃイヤです……」
見下すように笑われると、恥ずかしながら僕の身体はより熱を持って小刻みに震えた。
「背中反らしやがって。ほら、こっちも同じようにしてやるから胸突き出してろ」
「や……ぁっ……!」
強引に両手首を抑え込まれると、まるで犯される処女みたいな声が出てしまう。
「言ったろ——今日は全身リップサービスしてやるからって」
根っからサディストの耳には心地よく響いたに違いない。
征司はより一層舌先を固くして、さくらんぼを摘む蛇のように僕の突起を転がした。
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