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じゅるりと啜り上げる生々しい水音。
「次は?固くなったの吸ってほしいか?」
「ううんっ……」
首を横に振るも、頬が熱を持って問いかけに応えてしまう。
「ほしいんだな。久しぶりにとことん虐めて俺の味を叩きこんでやるよ」
獣じみた目をした兄に——いや僕の支配者に逆らうなんてできない。
だからせめて僕は言った。
「そんなことしたら……お体に障ります……」
まだ如実に残る傷口に視線を落として従順に睫毛を伏せる。
征司は少し考えたように僕の両手を自由にする。
「それじゃおまえが労わってくれるか?ん?」
上目遣いに見上げる僕の頭をくしゃくしゃにして。
ベッドに膝立ちのままいやらしく微笑んだ。
「でも……」
言う間もなくベルトを抜く音。
そして——。
「手は使わず口だけで」
「あっ……」
耳元に気だるく囁きながら手際よく——。
僕の両手首を重ねるようにしてベルトで拘束していった。
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