episode245

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じゅるりと啜り上げる生々しい水音。 「次は?固くなったの吸ってほしいか?」 「ううんっ……」 首を横に振るも、頬が熱を持って問いかけに応えてしまう。 「ほしいんだな。久しぶりにとことん虐めて俺の味を叩きこんでやるよ」 獣じみた目をした兄に——いや僕の支配者に逆らうなんてできない。 だからせめて僕は言った。 「そんなことしたら……お体に障ります……」 まだ如実に残る傷口に視線を落として従順に睫毛を伏せる。 征司は少し考えたように僕の両手を自由にする。 「それじゃおまえが労わってくれるか?ん?」 上目遣いに見上げる僕の頭をくしゃくしゃにして。 ベッドに膝立ちのままいやらしく微笑んだ。 「でも……」 言う間もなくベルトを抜く音。 そして——。 「手は使わず口だけで」 「あっ……」 耳元に気だるく囁きながら手際よく——。 僕の両手首を重ねるようにしてベルトで拘束していった。
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