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そして僕はいいようにされる——。
いつものことだ。
「ほら、もっと奥まで押し込んでやるから俺を見てろ」
「ンッ……ハァ………アア……」
顎先にかかる指に唾液が零れる。
そしてそれは縛られた手首のベルトまで濡らし僕の羞恥を煽る。
「そうだ。いい子だ――喉を開け」
征司の熱く滾ったものを喉奥まで受け入れながら。
僕は命じられるがまま暮れてゆく空の色をした瞳を見つめ続ける。
「このまま出してもいいのか?ん?どうする?」
ぎしぎしと安ホテルのベッドは軋み、征司は試すように僕の髪を掴んだ。
「それとももっと違う場所に欲しいか?欲しいならそう言えよ」
「んんんっ……んんっ……」
無論返事などできないと知りながら、意地悪く叩きつけるように口内を犯す。
「言わないとこのまま終わりにするぞ?いいんだな?」
「ぃっ……あっ……!」
ベルトの端を引かれ、僕の手首は痛いほど締め付けられた。
ここまで苛め抜かれた僕が我慢できないと知ってのことだ——。
案の定、僕は必死で首を横に振っていた。
「下の口に欲しいんだろ?この淫乱が」
それはせめてもの抵抗——そして姦通への同意。
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