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「いぃ……あぁっ……!!」
手首を頭の上まで引かれうつ伏せに寝かされた。
「後ろから犯してやる。犬みたいで好きだろ?」
「んっ……」
征司は耳元にわざと意地悪く囁くとすぐに滾ったものをあてがった。
「分かってるさ。おまえはこういう厭らしいのが一番好きなんだ」
「そんな……違っ……」
本当は知ってるはずだ。
僕が今向かい合って抱かれたら——すぐ素直に言いなりになるってこと。
「黙れよ、尻軽が。今頃俺じゃなかったら——あの男に股開いてたくせに」
「んんやぁっ……!」
「いやなら目を閉じてろ。俺がちょっと殊勝げに頭を下げただけで帰って行ったあのお人好しを想像してればいいさ」
「やめて……そんな……」
「俺の中にあいつがいるんだろ?おまえも一石二鳥じゃないか!」
だからあえて辱め貶めて。
嫉妬という熱量を思いきり僕の身体に覚えこませる。
「なあ和樹——思ったんだ」
「何をっ……アアッ……!」
ずぶずぶとゆっくり咥え込ませ、征司はからかうような笑い声をあげた。
「俺の中にあいつがいるなら——もう俺一人で構わないよな?」
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