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第1回 校閲記者、整理記者って?
新聞そのもののお話を始める前に、まず、「校閲記者」「整理記者」についてご説明します。
新聞は、記事を①「書く」→②「校正する」→③「読んで見出し・レイアウトを決める」→組版→ゲラ(仮の紙面)で校正→印刷というプロセスを経て(会社によってはゲラ時点でのみ校正をやるところもあるようです)、組版、印刷され、駅の売店やコンビニエンスストアに並ぶあの姿になります。
この①~③の各プロセスを担う人たちは、それぞれ「(いわゆる)記者」「校閲記者」「整理記者」と呼ばれています。この整理記者が、一般に「編集」と呼ばれる人たちです。②と③の担当が分かれていない場合、まとめて「編集」と呼ぶ場合もあります。
〇売、朝〇、〇日、〇本〇済の各新聞社をはじめとする全国ネットの「一般紙」などでは、基本的に①~③の各プロセスを分業しています。しかし、地方の一般紙や「専門新聞」と呼ばれる特定の分野・業界の情報に特化した新聞を作る会社などでは、①~③と組版まで全て自分でこなしている、あるいはそのうちの幾つかを兼ねている、という場合が多いです。
かくいう私の勤め先も専門新聞を作っていて、私は校閲、整理を兼務しています。時と場合によっては、自分でちょっとした記事を書くこともあります。
(ちなみに、私が昔応募したとある建設系の専門紙では、記事を書く記者を「編集アシスタント」と呼んでいました。文字通り「編集の補佐をする人」のつもりで面接に臨んだら、その場で「記者のことだよ」と打ち明けられ、心の中で「分かるかそんなの!」と叫びました。事前に電話などで問い合わせればよかったんですけどね……。ちなみにその会社は落ちました)
ここまでが自己紹介。次回から、新聞の読み方や、新聞にまつわる豆知識的などなどをご紹介していきます。
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