擬洋風建築はロマン砲

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擬洋風建築はロマン砲

お読み頂き、ありがとうございます。 今回は本編4話に関連する「擬洋風建築」について、ちょっと解説したいと思います。 さて、直球で「擬洋風建築」とはなにか、ご存じでしょうか。 「擬洋風建築」は、幕末から明治ごろにかけて流行ったなんちゃって洋風建築です。幕末・明治期に西洋文化がたくさん入ってきた時代に、外人になめられちゃいかんっといって、当時の大工が西洋建築を見様見真似でとりいれた建築群、といわれています。 和風と洋風と時には中華風もまざったオリエンタルな建物で、一種独特な雰囲気を醸し出していました。まさにロマン砲。 でも時間とともに「擬」じゃないちゃんとした洋風建築の知識も入ってくる。そうすると、きちんとした知識に基づく洋風建築が建てられるようになって、「擬洋風建築」は廃れていくというよりは自然消滅していきました。 ただ、現代でも少ないですが、残っています。
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