金曜日の夜(社会人四年目:一月)

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 ズンと突き上げられ声をあげると、俺の腰を引き上げさらに奥まで突き入れていくハル。  久々の激しさに身体を揺らしながら、明日の我が身を思う俺。  ぜってー起きれねぇ。  それでも俺を見下ろすハルの表情がたまらなく色っぽくて、そんな顔をさせているのが自分だと思えば、なんだかんだと許してしまう。  どうしたって、俺はもうハルには弱いんだ。どうしようもない。  どうしようもない。  俺が果てた後にハルも再びの白濁を放ち、お互い肩で息を吐きながら、ぎゅうと抱きしめ合う。  この瞬間が、たまらなく愛しい。 「省吾……疲れてるのにごめん」 「散々言ったけどな……も、いい。つーかお前こそ、今週はキツイいってたくせになあ……」 「きつかったから、省吾とこうしたくて……ごめん、また無理させたよね」  こいつはスイッチが入ると鬼畜面を前面に出すくせに、スイッチが切れると途端にぐずぐずになる。面倒なやつだ。 (まあ、慣れたけど)  面倒臭いから口を塞ぐと、ハルの舌が俺の舌に絡みつき、それから長い間、俺達は何度もキスを繰り返した。  こうやって身体を重ね合わせて、俺達は安心し続けるんだろうな。  ハルの体温を感じながら、抱きしめる腕に力をこめる。  それから微かに聞こえる程の声で、愛してると呟いた。 <終>
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